
ご先祖様の守りの強い女の子というのがいる。箱入りと言った物ではない。内的世界の暴発を防ぎ。ありあまったエネルギーのはけ口をきちんと確保した人生を歩める女の子の事だ。撮影者の放つ、よこしまな視線すら自粛させられるナニカの強い力。被写体の置かれた危機的状況の中でも無事生還させる強い守りが彼女にはあった。背景の中に潜みうごめいているのは撮影者の深淵から湧いて出て来た魔物の姿であろう。あと一歩が踏み込めない心情を忠実に再現してみたのだった。要するに、意図はないまま素材を収集し、自分の心の有り様が結果として形になった作品なのだなと。ご先祖様に信用されるまでは、先に行けない撮影とは、なんぞや?




