作品作りの撮影現場はがまの油のがま。油をしぼられるのが自分なのか、被写体なのか、きわどい戦いになることもある。追いつめて追いつめて追いつめても自分の心の殻から抜け出せない、その理由はわかっている。沈黙を選んだ理由は、そんな情けないものだ。無情にも残酷にも目の前の風景に戸惑う。そのあどけなさとアンバランスな諸々。壊したくない何かを自分の中に合わせ見ているに違いない。追いつめられて、あぶり出されて、映し出されていくのはどうやら自分自身のようだ。
すべては、あなたと出逢うため。心の奥底で世界のつながりを感じあうため、表現とはそういう希望を孕んだ一筋の放物線。地に落ちるその前に、あなたの胸の奥底に引っ掻き傷を残したい。そのかさぶたの内側で、あなたを悩ませたいとさえ思っているのかもしれない。
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