
自分の脆弱でささやかな「存在」をしっかりとこの世に残したいと願う女性は数多い。家庭環境であったり本人の内的環境であったり、彼女達に共通する問題点(基本的にはおそらく魅力の源)が似たベクトルを持っているのかもしれない。「写真を撮って」と言われた時に自分は「存在の有り様を現世に繋ぎ止めて」と、非常に重たい言葉で脳内変換されている事が多い。
すべては、あなたと出逢うため。心の奥底で世界のつながりを感じあうため、表現とはそういう希望を孕んだ一筋の放物線。地に落ちるその前に、あなたの胸の奥底に引っ掻き傷を残したい。そのかさぶたの内側で、あなたを悩ませたいとさえ思っているのかもしれない。